新しい言葉とそれを使う若者について
少し前の話だが、マイナビの運営する10代女子向けメディア「マイナビティーンズ」が、2018年の10代女子が選ぶトレンドランキングを発表し、その中の流行った言葉で見事に一位に輝いたのが「エモい」という言葉だという。
以前から度々若者の使う言葉というものは批判されつつも時間が経つにつれて浸透し広まっていったように思う
尤も、そうして言葉が世間に受け入れられる頃には若者たちはもうその言葉をほとんど使うことがなくなっていたりするのだが。
そして問題となるのは、どうしてそれらの言葉についての批判などが散見されるようになるのか、ということだね
このことについては他の記事についてだけど相方が少々語っていたから、その意見も載せておこうかな
なるほど、エモいという言葉にそこまで嫌悪感はありませんでしたが嬉しいときも悲しいときも切ないときもエモい、の一言では、どうにも理解しにくいですし、そればかり聞いていればうんざりしそうではありますね
— Kopfsalat@低浮上 (@xdyyfiefou) November 29, 2018
私も周りの人もたまにエモいという言葉を使いますが、同じ言葉を連発するというのはやはり、悪い言い方をしてしまえば馬鹿っぽい印象を抱くことが多いですね
— Kopfsalat@低浮上 (@xdyyfiefou) November 29, 2018
使いやすいということは言葉としてはとても素晴らしいことですが、それに甘んじて様々な表現方法を失うのは扱う人の怠慢でしょう
僕の場合は周りの人間にあまり興味ないからどんな言葉を使おうがこっちに危害が無ければどうでも、ってスタンスなんだけど彼は結構気になっているらしい。
本人も相手によって気を使っているのか自分もたまに使うとは言ってるけどね
確かにどんなことに対しても「エモい」の一言で片付けられてしまってはうんざりするのも納得だよな。ただでさえ人と遣り取りすることに辟易してるのにさ、こっちは。
しかし「使いやすい言葉に甘んじて様々な表現方法を失うのは扱う人の怠慢」って…結構過激な言い方をしてるな…
相手は学生とかだよ?
Kopfsalat「改めて見返すとちょっと言いすぎた感じがありますね…
しかしツイート内で言っているように、10代の方々に広く普及したということはそれだけ使いやすい言葉だという事実の裏付けですし、使いやすいというのは一つの単語としてはとても素晴らしいことなんですよね
ただ、それが他の世代にとって難解なものになってしまっていることが問題となっている部分でもありますが。」
あ、今回みたいに、相方(Kopfsalat)が何か言いたいことがあるときとかはこうやって名前と鍵括弧つけて分かりやすいようにしていくつもりだけど、分かりにくかったら申し訳ない。
アカウントのパスワード教えるのはさすがに抵抗あるし乗せる記事を書いてるのは結局僕一人だからただの一人芝居みたいに見えちゃうけど、他にいい案が浮かばないから仕方ない。
とにかく、ここに書く記事は相方にも見せてから相談した後に公開してるし、名前と鍵括弧があればそれがKopfsalatの言いたいことだということはわかってほしい。
閑話休題。
兎も角、使いやすい言葉っていうのは別にそれ自体は何も悪いことじゃないってことだ
そうは言っても特定の誰かが使いやすくても他の大半が使いにくいものを分かった上で多用することは褒められたものではないと思うし使いにくい側から見たら気分のいいものではないだろうね
政治家でもあるまいし一つの発言でそこまで気にすることもないとは思うのだけど。
僕もあまり使う言葉なんて考えてないでノリで話してるところ結構あるからね
で、そうじゃなくて、それが問題として取り沙汰されるのはどういうことかっていう話だったよね、確か。
大概こういう新しい言葉に対して抵抗を示すのって年齢が高めの世代とかが多いから、すぐに新しい言葉に慣れて使いこなせる若者への嫉妬からくる批判じゃないかとかそういう意見もあるんだよね
相方は若いのになんか文句言ってるようだったけど。
Kopfsalat「別にそういった言葉を受け入れる者・受け入れられない者のどちらが悪いといった話ではないのですけどね
どういった言葉を使うかなんてその当人の性格や気分に拠るところも大きいでしょうし、私自身あまり正しい正しくないと断定する言い方は好みません
ですから、私の場合は少し受け入れ難い心境だけど、他の人が使うことに対して文句を言える立場にはありません
ツイッター上では動揺していたのかつい強めの言葉を使ってしまいましたが、誰がどのよな言葉を使おうが、基本的には他の人が口を挟めることではないですし、挟むべきではないと思います」
だそうだ。
にしても↓これはちょっと言いすぎな感じはするよね
しかし先ほどのブログの言葉を借りれば便利な言葉で「語彙力を自ら退化」させている人に嫉妬するかと言えばそれは無いと言えるでしょう
— Kopfsalat@低浮上 (@xdyyfiefou) November 29, 2018
嫉妬しているということならそのような言葉だけで乗り越えられるような希薄な人間関係の中に甘んじて楽していられる状況に嫉妬していることはあるかも知れませんね
Kopfsalat「そうですね、さすがに言いすぎというか、大人気なかったと反省しています
「そのような言葉だけで乗り越えられるような希薄な人間関係の中に甘んじて楽していられる状況に嫉妬していることはあるかも知れませんね」という部分ですけど、別に私は気楽だからと言って希薄な人間関係を望んでいるわけでもないのに、どうしてこのような発言をしたのか自分でも不思議に思いますね
やはり動揺していたのでしょうか。
それにしても、自分で強い言葉を使うデメリットとメリットの無さをツイートしておきながらこのような発言をしてしまうこと、やはり私の人間としての成熟度の低さが露呈してしまったということなのでしょうね
以後気をつけていきたいところです」
ストイックだなぁ
自分の発言をそこまで縛って楽しいのか?って思うけど、多くの人により受け入れてもらいやすい発言をするには強い言葉ってのは確かにデメリットばかりなんだろうな
ま、それはいいや。
彼に話させるとすぐ脱線しちゃうから僕がちゃんと話を戻していかないと。
そうそう、すぐ新しい言葉を作り出し受け入れていく若者に対する、そうでない年齢層からの嫉妬も含まれているのではないかってことだったよね
確かに歳をとれば(僕の勝手な推測だけど)柔軟な考えとかもしにくくなっていきそうだし、色々なものに囚われず自由な振る舞いができる若者への嫉妬ってのは十分有り得る話だろうし納得できる。
けど、それだけなのかな
Kopfsalat「私も少し疑問に思いましたね
そういった主観的な感情だけではなく、将来の心配など正当な理由もありそうな気がします
勿論何か嫌いなものや受け入れ難いものがある際にその理由が”気に食わないから”といったものでも全然良いとは思いますよ
ただ、問題はそういった非常に個人的な意見を他人に押し付ける人がいるということです
個人として生きている人間ですし個人的な意見を持つのは至極当然のことでありそれを理由に行動することは誰にも咎められることではありませんからね、他人に迷惑をかけない限りは。」
そう、そこが焦点になるのかな?
エモいって言葉を使うことによる語彙力などの低下や細かな感情表現が苦手になって今以上に自分の内側をさらけ出すことが苦手な人が増えていけば社会はさらに住みにくい場所になってしまいそうではある。
ただでさえコミュニケーションが苦手だという人が増えているんだ、そこでさらに考えることを必要としない言葉が普及すれば当然会話はしにくくもなるだろう
仲の良い関係ならいいけれど、初対面の人とかにいくら内容考えても話しかけられない人が、考えずに発言できるわけないからね
考えすぎってのは問題だけど、考えなすぎってのも問題ってこと。
Kopfsalat「そうですね、あまり深く考えずに発言ができる・相槌が打てるというのはコミュニケーションを苦手とする者にとっては一見魅力的に思えるでしょうけれど、そういった人は極度に相手の印象などをネガティブに想像してしまうなどの癖があったりする人が多いようです。世間一般での平均などはよくわかりませんが、私の周りでもそういった人は相手に悪く思われることを極端に嫌い、その結果、話しかけるという行動をしないという考えであったりするようです。初対面の人に対しても、好感度を下げる可能性のある言動をなるべく排除したい、という考えからそれならばあえて何もしないということを選択する人もいるようですね
そういった気持ちがあるならばみんなが使っている当たり障りの無い言葉を使うという選択肢は当然取り入れられる機会も多くなるわけですから、そういった人たちの存在は流行った言葉がさらに勢いを増すブースターにもなり得そうです
ただ、これは私の周りの人から聞いた話と私から見た印象から出した結論ですから間違っている可能性はありますし、これが世間一般に当てはまるとは当然言い切れません」
まぁそういうことだ
こんなこと言ったらお終いだけど結局のところどれが原因かなんてわかりゃしないし、そういった予想をするのだってあんまり意味は無いんじゃないかとは思うけどね
Kopfsalat「いえ、どれが原因か一つに絞ることは困難でしょうけれど幾つかの少数の候補に絞ることはそれほど難しいことではないと思います。当然、偏見などを排除する必要はありますが。
そしてその予想をするということについてもこれ以降の流行語の流行り方を掴みやすくなることにも繋がるでしょうし、そうして手に入れたデータは何か物が流行るにはどういった原因が考えられるのか、などと言った経営戦略などにも流用できそうなものです
意味が無い、と一蹴してしまうのはとても気楽ですがそれはつまり思考の放棄です
一見無駄に見えるようなものでもその先の未来に及ぼすことなどを想像してみると楽しくなってくると思いませんか?」
う~~~ん…そうかなぁ?
毎回のように思考停止と思い込みだけはやめろって言われてるから気をつけてはいるんだけど…それでもあんまり興味湧いてこないな
なるべくそういう考えをするようには意識しているけど、やっぱり自分の人生とか他人に興味がほとんど無いから面白いって感じること自体が難しい…
取り敢えずこの話は今はいいや。
今回の話題は、流行語となったエモいという言葉の弊害とかそれを使うメリットについてだったよな
メリットについては、コミュニケーションが苦手な人の割合が増えている若者でも気楽に使いやすい当たり障りの無い言葉であり、且つ、様々な感情などを一語で表現できる便利な言葉だってことか
デメリットとしてはその気軽さ故に語彙力を必要としないためにコミュニケーションが苦手な者はさらに人との遣り取りが苦手になってしまう可能性もある、感情表現が苦手になる、といったところかな
あと、そういった言葉を頻繁に使っていると周りにいるのはあまり中身の無い話しかできない人ばかりになっていたり、というのもありそうな話だ
Kopfsalat「最後に付け加えた周りにいる人たちが~というのは普通に有り得そうなことですね
学生時代だと特に何でもネタにしようとしたり茶化したりして全く話が進められない人がクラスに何人かいたりするものです。どうでもいい話がしたいときには別に構わないのですが真面目な話がしたいときにできないようでは困りますし、そういった相手しかいなくなってしまうと思考力は急速に衰えてしまうでしょう
これは大きなデメリットですね」
いや、うん、僕はそこまでは言ってないけどね?
ただそれでも中身の無い話に何時までも付き合わされたりするのは苦痛だからな~
やっぱり自分が普段から気負わずに話せて、それでも真面目な話がしたいときはそれを聞いてくれるような相手がいればそれが一番だろうね
そんなの誰だってそれくらいわかるか
でもやっぱり色んな立場から考えてみると、結論って曖昧なものとかそりゃ当然だろっていうような内容に落ち着いちゃうんだよね
それでも結論が奇抜なものは目を引くけど同時にアンチも増やしやすいのだから、誰が見ているか聞いているか分からない場所では当たり障りの無い言葉を使ってみんなが当然と思うようなことを言うのが賢いのかも知れない
だから、エモいって言葉を馬鹿の一つ覚えみたいに使ってる人だってその場の空気を読んで同調しているんだろうし、頭を使わない言葉を使ってるから馬鹿とは限らない
適切な場所で、適切な言葉を使おうね、ってことだ。
はい、そういうことで今回はここでお終い!
読んでくれた人いたらありがとう
こんな毒にも薬にもならないような駄文を読んでくれて。
時間を無駄にしたって後悔しないようにね!それでは。